瓦とは、大きく分けて2種類に分けられます。一つが 釉薬瓦 と言われる瓦にガラス質の色を着けた瓦で湯呑などと同じく、水が浸透しません、またガラスでコーティングされているので色落ちしないと言われており、和風建築のみならず洋風建築にも調和がとれるといわれております。
もう一つがいぶし瓦です。いぶし瓦は 焼成 が終わった後の密閉された窯の中にガスを入れ還元作用で煙を発生させ瓦をいぶすことによりいぶし銀と言われる自然に近い色が出せるのです。釉薬瓦と違い年月が経つに伴いいぶし瓦は色あせてきますが、これが釉薬に出すことのできない味であり価値なのです。いぶしをかけることにより瓦を中まで炭化させるので、長い年月にも耐えられるとも言われております。
一般的に鬼瓦と聞いてよく発想されるのが、鬼の顔をした鬼面です。しかし鬼面の瓦が乗っている一般民家の屋根はほぼ見たことありません。一般的な民家では、縁起物で雲や波をあしらった様な 覆輪 という形の物や、シンプルに線を描いた様な 海津 などがあります。
またお寺でも鬼面以外に筒の様な物に 三つ巴 や菊、家紋が入っている物、これを 獅子口 と言います。また屋根の形状で、 寄棟 になっている屋根には 露盤 と言われる 宝珠 や火炎をあしらった物もあります。
設置個所でも鬼瓦の形は異なり、特に 巴蓋 と言われるオワンの形をした物には 唐獅子 や桃、菊、牡丹など沢山種類があります。
これらも全て魔除けと言えますが、建物にとって怖い物の一つに水があります鬼瓦の設置してある箇所は全て雨終い、つまり雨漏りがしないように作られた物なのです。昔の人は雨=魔と解釈していたのかもしれません。またもう一つ怖いものと言ったら火、火事です。町屋の古い鬼瓦を見ていると中に水と文字が入った物や、波をあしらったものなどあります。またお城の天守などに付いている 鯱 は水の神様で城が火事に合わないように願掛けしていたのです。
このように昔の人は、家を守る為、家族を守る為に鬼瓦に願いを託していたのかもしれません。
20年 鬼面 清水寺馬駐3 西日本[2]
大講堂[2]
隋求堂[2]